出来上がって

このアンプは確か失敗だったと思います。うろ憶えなのですが、各部電圧チェックの後、音だししてみると電源ハムがモロにのっており、まずはその対策で追われました。

原因を探ってみるといくつもあり、欲張った設計のためと言ったらいいでしょうか。

まずできるだけパワー管のプレート電圧を上げたいがためにB電源は両派倍電圧整流としたため感電防止でシャーシーからアースを浮かしていたこと、またπ型フィルターとせず、ケミコンの大量投入でハムを抑え込もうとしていたことが回路上での問題です。

次にデザイン重視で決めたレイアウトのため、電源スイッチ、ヒータートランスとバイアス調整用バリオームの位置が近く、誘導ハムを拾っていたことも大きな原因でした。

 

25E5の時はAC100Vがモロにヒーター配線を経由して信号回路にハムをまき散らしており、その対策にも頭を悩ませました。

これらはもちろん電源回路の変更を余儀なくされ、誘導ハムに関してはシールド板を作って入れるなどをし、ヒーターに関しては配線方法を見直すなどして、完成後もかなり手を入れました。

これで最終的にはまだ若干ハム気になるものの音楽が聴ける程度になり、しばらくはBGM用に使っていましたが、どうも音にシャキっとしたところが無く、2〜3ヶ月で飾り物になってしまいました。

パワーはあるのですが、思ったより入力感度が低く、かなりボリュームを上げれば音が大きいと言うことは解っていましたが、当時、満足な測定器もなく、ELNAのピークパワーメーターで出力を確認した程度です。しかし当時はプリアンプ使用が当たり前でしたので、大きな入力電圧も得られる時代でした。

考え方がイイカゲンだと音もイイカゲンになると教えてくれた反省いっぱいのアンプです。




→ 改造紀 │ ← トップへもどる