改造後の測定結果




入出力特性です。NFB約-12dBに変更後も最大出力は6.5Wくらいで変わりません。その時の入力電圧は0.7Vと使いやすくなりました。クリッピングポイントは少し前の出力6W/入力0.6V時です。 すべて中古球ですので左右でレベル差があります。試聴でも少し解る差ですが、本人が気にしてないのでこれで良しとします。




周波数特性です。左チャンネルは素直な特性ですが、右チャンネルは268kHz付近に若干ピークがあります。またグラフの外ですが1MHzを超えたあたりにも小さいピークがありました。このために並列コンデンサーを入れたわけです。 これはピークを抑えた後です。左右で値を変えることも検討しましたが、中古球ゆえのものですので、いずれ新品に挿し替える時のことも考えて同じ値にしました。




今度はまともに歪率を測定しました。左右で揃っていないのはやはり中古球ゆえです。半波整流のためと、オートトランス使用のためまだ電源ハムの影響があり、100Hzの特性がイマイチです。 クリッピングポイントの6W付近で全帯域とも4%くらいの歪率を示しており、アンプとしての作りは大丈夫だと思いますが、DCバランス調整中にドリフトするので球がもうダメなようです。




ダンピングファクター特性です。こちらも中古球ゆえの影響が出ています。しかしNFBを深くしたのでだいぶ改善されました。 左チャンネル平均3.5、右チャンネル平均4.6と言ったところです。入出力特性でピークの無かった左チャンネルの方がダンピングファクターではピークが出ています。



改造後の雑感

やはり電源トランスレスやオートトランスでの使用は改めて難しさを感じました。中古球使用ですのでこれで無理だと結論づけるのは早計ですが、持っている球で何とかするのがポリシー(ただの意地張り?)と思い、4本の16A8はこのアンプで寿命をまっとうさせてあげようと思っています。 まあ元々、仕事中のBGM用と思って作りましたので、そう言った意味での目的は達成できています。

16A8も12R-K19もヒーターがかなり明るいので雰囲気はバッチリです。冬場はストーブがわりにもなります。(笑)




写真はラインフェーズセンサーを取り付ける前のもの。


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