改造後の測定結果




入出力特性です。計算上より出力が低下せず、思ったより良い結果です。入力0.9V時に出力約5Wで無帰還なのではっきりしませんが、この点がクリッピングポイントと言えそうです。 さらにオシレーターの出力を上げて3Vも入力すると8.4Wも出ており、ロフチンホワイトの本領発揮と言ったところです。




一番気になっていた周波数特性です。違いを見るために右チャンネルのみ、改造前と後のグラフを重ね合わせてみました。 5kHz〜50kHzにおいて約0.5〜1dBほど改善されています。予想通り微々たるものです。その効果については後述します。




気になっていたのは入出力と周波数特性ですが、歪率が多少悪化してる可能性があったので測定してみました。 ところが常用域では逆に若干ですが改善されています。シングル・無帰還ですからこの数値は悪くありません。



改造後のインプレッション

数値的にはたいした向上ではありません。ところが5kHz〜20kHzあたりの0.5〜1dBの差は人間の耳は敏感なようで、私には劇的な向上に感じました。ハイハットとシンバルの響きが以前とかなり違います。

高域が伸びた分、数値的には変わらなくても曲によってわずかに歪みが感じられる時がありますが、不快なものではなく、躍動感を感じるのは無帰還・直熱3極管アンプの典型的な例でしょうか。

たかが0.5dB、されど0.5dBと言った感じで、この音の違いは良い経験になりました。

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