6BM8 規格
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Outline すぐにでも音を聞きたい・・・と思っていましたので、オリジナル回路をそのまま作ろうと思っていたのですが、やはり手持ちの部品に合わせて変更が必要になってきました。 実験的な意味合いも強いので、ほとんどお金を掛けず、部品箱にある部品を流用します。 今回はシャーシーも自作し好みの大きさが得られるようにします。トランスがチョーク以外は磁気シールドがありませんので、一番お互いのリケージフラックスの影響が出ないレイアウトにします。 パワートランスもメーカーを揃えたいと考えた場合、手持ちのトランスはB電圧が少し高いので、整流管を使用します。 まず、小型のアンプですのでサブ使用を考え、入力3系統の切替スイッチを付けます。これが案外便利でした。 増幅部は上條氏の回路とほぼ同じですが、保護回路の変更によりシンプルです。 左右チャンネルで実測電圧値が違いますが、中古球ゆえです。 直結回路は球のエミッションが他の段に影響し、動作点が狂うことがありますが、この程度の電圧ですと多少の狂いでも最大定格を超えることは少ないので気が楽です。 この回路、実は6EJ7のスクリーングリッド電圧がプレート電圧よりもだいぶ低いので動作に問題がないか気になっていました。今後の研究課題となりそうです。 アウトプットトランスはいくつかある候補のうち、今回使わなければ一生使い道が無いだろうと思っていた福音電機(現パイオニア)のTH-3を使い、初段はトランジスタが無いのでオール真空管にします。 6EJ7は日立、6BM8は東芝のものを使いました。ナショナルの6BM8も2本ありましたが、エージングしないと少し特性がふらつくようです。 |
電源部 増幅回路の球はすべて部品箱にありましたが、整流管は6CA4が無いのでデザイン上MT管を選ぶとして6X4と12RK19が候補になりました。6X4は定格出力電流が70mA程度と足りないので2本使用、パワートランスから得られるヒーター用電圧・電流の都合で12RK19は脱落になりました。 オリジナルではヒートアップ時の過電流保護回路として豆球とリレーが入っていますが、同じ規格のものは持っていませんので省略し、その代わりに整流管のヒーター電圧を少し下げ、整流管が一番最後にヒートアップすると言うシンプルな回路にしました。 この方法は保護回路として万全ではありませんが、自分で使う限りそうそう電源スイッチのオン・オフをくり返さないだろうと判断してこのようにしました。 6X4のカソード---ヒーター間耐圧は450Vありますが、今まで電圧差は少ない方がヒーターハムやラッシュカレントの閃光が無いなど、結果が良かったので念のため同電位となるようヒーターバイアスを掛けています。 また、コンデンサー入力容量が若干オーバーしていますが、最大定格より低電圧・低電流で使用しているのと、パラ使用ですのでこの程度なら問題なく使用できると思い、経過を見てみることにします。 |
6X4 規格
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→ シャーシー設計と使用部品 |