日立 S-567 その3

日立 S-567 その3





S-567c_FrontOblique


取れた足

↑クギ2本でとまっている足が外れていた

接着後の足

↑細いクギだけでは弱いので木工用ボンドで接着した

糸掛け後

↑糸を新しくして掛け直した

糸掛け図

↑内部に貼られていた糸掛け図


  データ整理をしていたところ、何と3年前にもう1台S-567を修理していたことが解りました。

忙しさにかまけて後で更新しようと思ったようで、撮影と修理メモだけ残していつの間にか忘れ去っていました。

このラジオは以前、ボロボロの不動品を買い取ったもので、忙しかったのでしばらく何もせずに保管していました。

足は取れ、内部の補強木材もはがれていたのはS-567その2と同じような状況です。今回は輸送トラブルではありませんが、どうもS-567は筐体の作りが弱いようです。

同じサイズのスピーカーだったら3倍の厚みのエンクロージャーを使っています。当時のラジオと言うこともあって大きさの割に木材が薄く、そのままでは弱いので木片でいっぱい補強しています。

しかも当時の接着方法はクギだけですので、実質広い面積でも2点だけでとまっており、補強しても弱くて当たり前です。

今回も外れている側板や大量の木片はきっちり木工用ボンドで接着修正しました。

次に見てすぐに不良だと解る部分です。ダイヤル糸が切られて短くなっていました。

この機種は糸掛け図が手抜きで大変解りにくく、元の糸が切れて無くなっているためどのように掛かっていたのか解りません。

下側のプーリーに溝が2つあり、良く解析してみると2系統に糸掛けが別れていることが解りました。

本機はダイヤルがなめらかに動くよう、フライホイールが付いていますが、その表現が糸掛け図では省略されています。

もうひとつ見てすぐに解る不良ですが、ひとつだけコンデンサーのリード線が細くなって切れています。これ、どうやったらこんなに細くなるんでしょうか。

過電圧?過電流?過熱?腐食? 見当も付きません。
マジックアイは元々ついていませんでしたが本機も入手しやすい6R-E13が使えるように改造するつもりでしたので問題ありません。

今回も元のソケットも内部に残してありますので、6ME4(6E5P)があればそちらも使えます。

目で見て解る不具合は全て修理し、動作確認をしてみると全体的に回路図より電圧が低いです。

これはコンデンサーにリークがあると予想し、結局13カ所ものコンデンサーを全て交換しました。

外したコンデンサーを調べてみると、やはりいくつか漏れ電流が大きく、電圧低下の原因になっていました。

しかしそれだけでは完全に既定値の電圧にならず、まだ低いため詳しく調べてみると整流管6X4の片側ユニットが新品並、片側がエミ減になっていて、事実上半波整流のようになっていました。

これは6X4を交換することで解決しました。

アンテナ線(アース線も)は短く切られていましたので交換し、扱いやすくするため、みの虫クリップを付けました。

今回の修理で解決できなかったことが少しあります。本機のボリュームがかなり昔に交換されていた形跡がありました。

その交換したものはローレット(ギザギザの溝)が合わなかったようで、ムリに突っ込んだ跡があり外してみると中が割れていました。

そのためツマミが接着剤で固定されており、同じ方法を取らざるを得ませんでした。

そのボリュームは同じものが無かったようで、スイッチ付きが使われてます。また途中、音の上がり方が不自然でしたのでBカーブのようです。スイッチ無しのAカーブが手に入ったら再度交換することにします。



  S-567c_CapBreakWire

↑切れていたコンデンサーのリード線

S-567c_EyeInside

↑6R-E13の取り付け具合。6ME4のソケットも残してある


修理前のシャーシー内部

↑コンデンサー等交換前のシャーシー内部

修理後のシャーシー内部

↑コンデンサー等交換後のシャーシー内部


S-567c_EyeClose

↑BCバンド受信、同調時

S-567c_EyeOffPH

↑PH時。マジックアイは自動的にOFF

  S-567c_EyeOpen

↑SWバンド受信、離調時

S-567c_RearOblique




S-567c_RearObliqueOpen

↑修理後の内部。しかし明るい!


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