16A8PPアンプ・泥沼の改造


しばらくは時間が無いこともあり、BGM用として使っていましたが、やはりノイズ・電源ハムは気になっていたので改造することにしました。




改造前の内部。じつは直流点火することも考えてスペースを空けておいた。シャーシー内部は元の黒い塗装を完全に落としてないので少し見た目は汚い。



直流点火後の内部。ヒータートランスの上にはシリコンブリッジ、空きスペースにケミコン2つとセメント抵抗が追加されている。



発熱が大きいのでセメント抵抗を左側に移動した。

  ヒーターの直流点火

16A8のヒーター電圧は16Vと高く、しかも直列にしていますので、挿し替えて見ると球によってはヒーターハムを拾っているようです。傍熱管と言えどもヒーター電圧が高い場合は直流点火に意義があると思いますので変更してみます。



ヒーターの直流点火。アース記号はシャーシーアースでは無い。


ボリューム位置によるノイズの変化量は変わっていませんが、残留雑音はだいたい半分の値になりました。しかしまだ半分ですから完全に納得のいくレベルではありません。

数日使ってみてセメント抵抗の発熱が気になるので、放射温度計で計ってみると102℃にもなります。

発熱は予想通りのためケミコンに接触しないようにはしましたが、隙間が1mmほどしか無く、安全を考えて再度位置変更の改造をしました。



スピーカーターミナルの交換

アンプもスピーカーも数台あると、ちょくちょく繋ぎ変えたりします。このアンプに使ったスピーカーターミナルは金メッキ・極太ケーブル対応・バナナプラグ対応で見てくれは良いのですが、廻り止めが付いておらず、数回繋ぎ変えてるとゆるんで使い物にならなくなりました。

スピーカーケーブルが外れないように強く締めていたのですが、そのために内部の樹脂が割れており、完全に固定できない状態です。

そんな事情もあり、最近は安価で質の良いスピーカーターミナルがなかなか見つからないので、秋葉原へ出掛けた折りに良いものを発見すると予定が無くても買っておくようにしています。



外してみると樹脂が割れていた。




交換前のスピーカーターミナル。



交換後のスピーカーターミナル。廻り止めの角度がバラバラで、イマイチ不満のあるターミナルだが丈夫なのでまだ許せる。



→ 改造の続き