Prologue 1970年代はオーディオ全盛期で新技術がどんどん開発されていきました。 満足なレコードプレーヤーを持っていなかったため、当時開発されてトレンドだったダイレクトドライブでクォーツロックPLL回路を持ったプレーヤーを買おうと計画しました。そこで当然プリアンプも必要になります。 このころは既に自作マニアを自負していたためメーカー製アンプを買おうとは思わず、管球式プリアンプを作る気満々でした。 とは言えRIAAイコライザーの設計なんてできません。早速いくつか雑誌の製作記事を読みあさり、目についたのが当時流行していたCRイコライザーと言う回路です。 |
それまでマッキントッシュC-22やマランツ7など3段K-KのNFイコライザーが名声を欲しいままにしていた時なので、CRイコライザーは新鮮に感じました。 また、マークレビンソンを発端とした薄型アンプが流行し、管球アンプ界でもラックスがCL-32を発表するなど、薄くなければプリアンプにあらずと言った感じさえする大ブームでした。 もちろんこれだけインパクトのある材料がありましたら、当然自分でも作ってみたくなります。 そこで難しいと言われるプリアンプをなんの躊躇もなくシャーシーの特注までして作る決意をしたのがこのアンプです。若い時の勢いは素晴らしい。 | |
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