アンプのデザイン・色

アンプのデザイン・色




私の作ったアンプがキレイだとかハデだとか、冒険しているなどと良く言われます。ようするに共通して言いたいことはカラフルと思うのでしょうか。

当の本人は全然ハデだとは思っておらず、冒険しているとも思っておりません。事実、形はオーソドックスな管球アンプスタイルだとは思いませんか?

そもそもこのような色になったのは理由があります。昔からあるグレーの協会色や黒色アンプが嫌いなわけではありません。むしろ球を主役として目立たすには良いと感じています。

しかし私の作るアンプはトランスが古い機種が多く言うなればビンテージ品です。このようなトランスは中古がほとんどでキズやサビがあることが多く、新品であっても長期保存でサビが発生していたり、ほとんどそのままでは使えません。

タンゴや山水が全盛の良き時代のトランスを使うために手間が掛かることは諦めて、下地処理と再塗装が必須になります。で、どうせ再塗装するのでしたら何もホコリの目立つ黒に塗らなくても・・・と考えたのがカラフルになった理由です。

そのためなるべくホコリの目立たない色・・・と言うことでグレーでも良いのですが、どうせ塗るならデザインもしっかりしたものにしようと言うことで色を使うことにしました。

  ホコリが目立ちにくい色と言うことで中間色を選ぶことが多いのですが、純色はほとんど使っていませんので、写真で見るよりハデではなく、自分ではシックであると思っています。

実は20年以上前、私が勤務していたデザイン会社にはモデル制作室や塗装室があり自由に調色出来たので、欲しい色が手に入りましたが、現在はそのような設備を持っておりませんので市販品の塗料を使っており、完全に満足する色を得られているワケではありません。

本職がデザイナーと言うこともあり、クライアントの目もありデザインで手を抜くと仕事が無くなりますから、趣味のアンプ作りと言えどもマジメに作っています。

それにしては形が保守的ですがこれも私のポリシーで、そもそも真空管は古いデバイスであり、多少なりとも懐かしさを感じさせるオーソドックスなデザインの方が飽きが来ない、長く付き合えるアンプになると思っております。

また、最近はシャーシーも完全自作なので手持ち工具で作れる構造にしなくてはならないと言う理由もあります。

(この先、工事中です)



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