置き場所に困ってビクターのR-601Cを売ってしまい、しばらくST管のラジオがなかったのですが、やっぱりST管のラジオがまた欲しくなって買ってしまいました。 クライスラーと言うメーカーはラジオの完成品ではなく、ケースやキットを販売していた日本のメーカーで、佐藤電気産業→サトームセン→吸収合併されたので末裔は現在のヤマダ電機と言うことになります。 戦後、アメリカとの技術差をまざまざと見せつけられた自動車産業へのオマージュでしょうか。普通なら日本人には考えられなかったメーカー名です。 |
この6S-666と言うモデル、キットのようですが珍しく6Z-DH3Aの後にUY-76が使われており、NFBを使うためにゲインを稼いでいるようです。 他にもオンキョーの大型8インチスピーカーや頭まですっぽりかぶるシールドケースなど、パーツはいいモノが使われています。 整備済みとのことでしたが、TONEが効かなかったため回路をたどってみると、どうも配線間違いではないかと思われる回路となっており、配線を変更して直りました。 また、ACコードのシャーシーから出ている部分の被覆がむけており、危ないので手を入れました。 | |
↑自作マニアがパーツを集めて作るとこのようにになる・・・と言う感じの高級パーツ。アンテナは端子にした ↑ダイヤル照明が暗かったので調整した。マジックアイは暗かったのでもう少し明るい6E5に交換した | ||
木箱、オンキョーのアルニコマグネット・8インチスピーカー、NFB回路付き、と来れば音は良いハズですが、ボリュームを上げるとすぐに音が歪んで良くありません。どうも出力トランスがボトルネックになっているようです。 もう少し大きなOPTに変えたいところですが、とりあえずST管の実機検証用と言う目的は達成されていますので、このままにしています。 しかし良く良く見るとクライスラーのケースってカッコイイですね。 |
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