日立 S-567 その2

日立 S-567 その2





S-567_Speech_SW

↑音質スピーチ、SWバンド受信時


到着時の梱包状態

↑到着時の梱包状態。開封前、既に足が壊れているのが解る

足破損

↑足が取れていた。内部もボロボロ接着部が崩れ落ちてきた


  2015年6月に修理したのに今さらNEWもないもんですが、やっとデータも見つかり私事の身動きできない状況からも開放されたので更新するに至りました。

このラジオは以前、相当安くオークションで買ったものですが、輸送トラブルにより破損し、筐体がガタガタでした。

足は取れ、緩衝材がないため内部の補強木材もバラバラにはがれ、そのためにダイヤルの透明パネルも外れていました。当然出品者とはトラブルになりましたが、出品者は何と宅配業者のせいにして弁償させると言う暴挙に出ました。

写真のようにどう見てもいい加減な梱包のせいですが、この状態で荷受けした宅配業者にも多少の責任はありますので、こちらは黙って弁償してもらいました。

しかしビンテージ商品、薄いダンボール素材で軽く包むだけと言うこの梱包はいけません。開封前から中が見えています。

さて、そのようなワケで破損しまくりのS-567を結果的に無料で入手したワケですが、もちろんモッタイナイので修理再生することにします。

電気的な修理よりも筐体の修理の方が日数は掛かりそうです。筐体は今にも崩れそうになっていましたので、まずは一度分解して全てきっちり接着修正しました。

おかげで曇っていたダイヤルパネルと電球や砂だらけのシャーシーなど、分解しないと出来ない面倒なところも汚れ落とすことができました。


ツマミ類はかなり汚れていましたので、色々な洗浄方法を試しましたがなかなか汚れが落ちません。

結局色々な薬品よりも歯ブラシでゴシゴシした方が完全ではありませんが、よっぽどキレイになりました。

さて、やっと電気部分の修理です。

リークがありましたので多くのコンデンサーを交換しました。

次に輝度低下でほとんど点かないと言うマジックフィンガーです。前回の改造で6R-E13が使えることが解りましたので、同じ改造をしてあげたいと思ったのが本機を落札した動機です。

今回も同じ改造を施し、元のソケットも残してありますので、6ME4(6E5P)も使えます。

アンテナ線(アース線も)はぶらぶらしてて扱いにくいため、みの虫クリップに変更しました。ショートしないようにワザとアンテナ線とアース線の長さを変えてあります。

修理は相当日数が掛かりましたが、何とか元の状態にできました。しみじみ思いますが本機は音が大変良いラジオです。


  S-567_DirtKnob

↑洗浄前のツマミ

S-567_DirtEyeSW

↑洗浄前のマジックアイのON/OFFスイッチ

S-567_Soft_BC

↑音質ソフト、BCバンド受信時

  S-567_Music_PH

↑音質ミュージック、外部入力時。マジックアイは自動的にオフ


S-567筐体内部

↑今回もマジックアイは6R-E13を搭載。6ME4のソケットも残してある


S-567裏面

↑アンテナ線とアース線の長さは意図的に変えてある


   
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