コンパクトな筐体のマツダ(東芝)うぐいすPSです。入手時の状態はMWはノイズが多いが受信可能、SWはまったく受信できず、ボリュームはガリで音が絞りきれないとのことでした。 この機種のツマミは良く割れるらしく、純正ツマミはボロボロのものが添付されていて、代わりのものが付いていました。 ただ、筐体自体は多少汚れているだけで欠け等は無く、大変良い状態です。 このうぐいすPSもうぐいすシリーズのご多分に漏れず、電球がいっぱい使われていてダイヤルが大変明るい・・・ハズですが、いくつか切れていて暗くなっていました。 上記のような状態でしたら、あまり手を掛けなくても何とかなるかも知れません。 調べてみるとノイズが多いのは12BE6と12AV6のエミ減のためで、交換するとあっさり直ってしまいました。 SWもそれで受信できるようになりましたが、若干感度が悪いようです。こちらはペーパーコンデンサーをフィルムコンデンサーに交換後、ずれていたIFTの中間周波数調整で改善することができました。 切れた照明用電球を交換し動作確認してみると、やっぱり・・・大変明るいです。 アンテナ線はこの機種もターミナル端子はムリなのでみの虫クリップを取付けました。 このうぐいすPS(6ZB-240 )はうぐいすシリーズの中でもかなりコンパクトで邪魔になりません。 東芝のコンパクトサイズのラジオにはベストセラーの「かなりや」シリーズがありますが、うぐいすPSは独立トーンスイッチや電球をいっぱい使った明るい色変えダイヤル、マジックアイ付きなど、変わらないサイズで中身が濃いです。 |
↑SW(短波)時の表示 ↑MW(中波)時の表示 ↑PHONO時の表示。マジックアイは自動的にOFF。 | |
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追加修理 2023年7月追記 前回修理から10年が経っていますが、少しノイズが目立つようになってきたので、サボっていたコンデンサー類の全交換を実施しました。 |
いつかは変えようと思ってフィルムコンデンサーをかき集めて袋に入れ、筐体内に置いておきましたので、短時間で修理完了です。 | |
↑ PU入力の一番使わないところに惜しげもなく余ったオレンジドロップを使っている。他にグレーやオレンジ色のフィルム、キャラメルマイカ、一部ハーメチックシールドされたオイルコンなど、ラジオにしては高価なオーディオ用の余り物を使用。 | ||
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