東芝 6ZB-240 うぐいすPS その2

東芝 6ZB-240 うぐいすPS その2





6ZB-240斜め正面"


1年くらい前に相当バッチいマツダ(東芝)うぐいすPSを入手し、いつもの如くほったらかしていました。

実は当HPに未掲載のアンプ数台を作って忙しかったため、やっと正月休みを利用して修理しました。

このラジオは受信できないジャンク品とのことでしたが、テストしてみるとノイズは出ます。ダイヤルライトは電球が数個切れていて、バンドスイッチを切り替えても点灯する電球は変わりますが、なぜか本機の特徴である色が変わりません。

まずは汚れがヒドイので外で分解・清掃をし中をよーく見てみました。

そこで解ったことはペーパーコンデンサーがいくつかパンク気味(キャップが外れている)だったことや、ケース内部底面が濡れた跡があるところを見ると、やはりコンデンサーはかなり前に液漏れしたようです。

ダイヤルライトの色がなかったのは、接着剤の劣化によりカラーキャップが外れて下に落ちていました。でも無くなってなかっただけマシです。

解ったところから修理します。コンデンサーは各部電圧を測るまでもなく全交換します。電球は以前6.3V/150mAのもの大量に買っておいてまだ在庫があったので助かりました。

カラーキャップも接着しなおし、マジックアイも輝度がほとんど無かったので手持ちの輝度のあるものに交換、ボロボロのアンテナ線を交換、みの虫クリップを取り付けて取り回しを良くします。

出力の線材もボロなので交換、ここで動作確認をしてみます。いつも思うのですが、筐体に付いているスピーカーがつながったままでは作業性が悪いので、今回は相当むかーしに作った自作の並3ラジオのOPTとスピーカーを流用することにし、出力をOPTにつなげました。

動作はしているようですが、やっぱりノイズしか出ません。そこでもう一度時間を掛けて調べてみると、バンド切り替えロータリースイッチの根本が断線していることが解りました。絶縁チューブで隠れていたため見落としていたようです。

断線修理をすると思ったより感度良く受信できました。最初の見た目ほど電気的な状態は悪くなかったようですが、筐体はもっと手を入れないとキレイにならないようです。

本機は以前に真空管を交換したようで、まだまだ使える程度のエミッションはありました。今回交換したのはマジックアイの6M-E10のみです。出力管は30A5が無かったのか35C5が付いていましたが、現状問題ないのでそのままにしています。

6ZB-240裏面



  バルコニーで開腹

↑ホコリは払ったがもっとクリーニングが必要

6ZB-240正面SW

↑SW(短波)時の表示

6ZB-240正面MW

↑MW(中波)時の表示

6ZB-240正面PHONO

↑PHONO時の表示。マジックアイは自動的にOFFだがダイヤルライトの光が漏れている。また、本当は水色なのだがなぜか白く写ってしまった。

6ZB-240シャーシー底面交換前"

↑配線は一部直したがコンデンサー類交換前

6ZB-240シャーシー底面交換前"

↑コンデンサー全交換後。動作確認は組み立てたら面倒なので、昔作った並3ラジオのOPTとSPを借りてつなぎ、音出し。

6ZB-240裏面オープン"

↑いつものようにアンテナリードはミノムシクリップ付け。


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