このラジオ、メーカー名が見当たらず永らく正体不明でしたが、ある日、目を凝らしてよーーーく見ると、YUSEI MODEL UH-611と下の方に書いてあるのを発見しました。 YUSEIって油性? 優勢? 遊星?と意味解らずでしたが、そう言えば過去に財団法人郵政弘済会(今の日本郵便)がラジオを出していたことがあると聞いたことを思い出して調べたところ、たぶんそうであろう結論に至りました。 スピーカーにTELEVIANのラベルが貼ってありますので、ずっと山中電機だとばっかり思っていました。 だいぶ前に不動品を安く買い、しばらくほったらかしていました。 不動だった理由ですが、なんと回路間違い(配線ミス)やパーツ不良、ハンダ付け不良による断線など多岐に渡るものでしたので、ひょっとしたらキットか自作品だったのかも知れません。長期不動品とのことでした。これ、ホントに郵政の製品? 一番マズかったのは出力トランスのリード線処理です。ブラブラさせており、やがて断線してしまいそうでしたので、ラグ板を取付け、端子代わりとしました。 ブロックケミコンは容量抜けでほとんどダメでしたので取り外し、ラグ板を立ててチューブラー型のケミコンを組み合わせました。 なお、相当手が掛かりましたので次のような改造もしました。 整流管19A3とペアで使うパイロットランプ(3V/0.15A)が切れていて、秋葉原中を探しても手に入らなかったので、パイロットランプを使用しない回路に変更しました。この電球は真空管よりも余程レアかも知れません。 そのままでは赤い部分が寂しいのでトランスを追加、電流を確保して12Vの明るいランプを付けました。そのついでにダイヤルライトも追加しました。トランスの容量はまだ余裕があります。 |
マジックアイのB電圧が80Vとかなり低く、まだ輝度があるのに暗かったのでシリコンダイオードで別電圧を確保しました。12Z-E8の定格110Vに近くなるよう調整しました。 イヤホンのための長い配線がノイズの原因になっていましたので、イヤホンの配線を外してバイパスしました。ただ、いつでもハンダ付け無しで元に戻せるようにギボシを付けて配線が組み替えできるようにしました。 イヤホン出力は12AV6の出力(カップリングコンデンサーの後)から出ていました。 いつものようにアンテナ端子はつなぎやすいようにみの虫クリップにしました。 色々手をかけて感度も良く使いやすくなりましたが、側面の板のハガレだけは未修理のままです。似たような薄いベニヤを手に入れたいところです。 | |
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