若干の穴加工をし、ホコリが目立たないようグレーに塗り直した。




新たに追加したラインフェーズセンサーとスイッチ、バイアス調整ボリュームまわり。




内部まで再塗装していないため黒い部分が残り少々見苦しいです。バイアス調整用バリオーム付近はアルミ板を使って完全シールドしました。(写真ではフタをあけている)



  動作電圧の変更

まず電源ハムの追放とSN比の向上が最優先です。一番大きな失敗と感じていたのは感電防止のため、シャーシーアースをしていないことです。

そこでまず電源回路から洗い直します。しかし一度あけてしまったトランスやケミコンの穴サイズは変えようも無く、同じトランス、同じケミコン本数となってしまいます。

そのためトランスはヒーターとバイアス用で変更できませんから、B電源はパワートランスレスのままです。以前は両波倍電圧整流としていましたが、今回は半波倍電圧整流としホット/コールドを合わせてシャーシーアースをするようにします。

AC電源のホット/コールドは新たに搭載したラインフェーズセンサーで検出し、電源オン時のパイロットランプも兼ねるようにしました。前面の金属端子に指を触れた時、正しい極性ならネオンランプが点灯するようにしました。

但しこのチェックは電源オフ時にしないといけません。電源オン時は極性が正しければ問題ありませんが、ホット側がアースされているとセンサーに触れた時、感電します。

B電圧は無理をせず、倍電圧整流後にπ型フィルターに通してによって得られた電圧をそのまま利用することとしました。

12GB3、12GB7と25E5が使えるようヒーター電圧切替スイッチはそのまま活かしますが、なるべくハムをまき散らさないよう、配線しなおします。

大量にそびえ立っているブロックケミコンは全てチェックし、劣化しているものは破棄、使えるものは再化成装置でエージングし、以前より大容量としてリップルの低下をはかりました。

しかしこのケミコン、どうも古いものだと微妙にサイズが違うことが解り、思ったより自由が効きませんでした。入らない場合は穴を広げて対応できますが、元が太い場合、他のものと交換すると隙間ができてみっともないです。

このアンプはデザインを優先させてレイアウトしたため、バイアス調整バリオームと電源スイッチが近く、そこからも電源ハムを拾ってしまったため、バイアス回路部分を完全シールドするようにもしました。


● ● ●


入出力の変更改造

他のアンプと同様、現在の使用形態に合わせるため、入力レベルのボリュームを追加しました。

スピーカー端子は以前は便利なのでワンタッチターミナルを良く使いましたが、現在はしっかりスピーカーケーブルをくわえられ、最近はバナナプラグを使用しているため、それに対応したものに変更します。

このターミナルは以前16A8プッシュプルアンプに取付時、使い物にならなかったスピーカーターミナルがそのままジャンク箱にあり、使い道に困っていましたので、ベーク板で割れた部分のベースを作り再利用しました。


他に細かい変更

プレートキャップ用の配線がブラブラしているのが気になっていましたので、新たにポールを建てて線材がパワー管に触れないようにしました。

DCバランス用のメーターですが以前はグリッド回路に入っていましたが、あまり意味がないのでプレート回路に入れる変更をしました。

このやり方はOPTのDCRが揃っていることが条件ですが、SG端子を使わない限りだいたい揃っていましたので変更することにした次第です。この方がOPTのアンバランス電流を減らして直流磁化を防ぐため、インダクタンス向上で低域特性が良くなります。もっともDCバランスを揃える本来の目的に戻ったわけですが。

性能には関係ありませんが、高圧スイッチとボリュームノブの青色が微妙に違っているのが気になっていましたので、ノブの方を塗装しました。プレートポールも同じ色で塗装しています。

ヒーター用トランスもだいぶサビや汚れが気になってきましたので、コアのサビを落としてシルバー塗装し、巻線部分はカッティングシートを貼って化粧直ししました。

後ろから見るとブロックケミコンの色がちぐはぐですが、そのうち何とかしたいと思います。


 

16A8PPの時に割れてしまったスピーカーターミナルをベーク板に取り付けて再利用。




スピーカーターミナルは取り付けるとこのようになる。




ブロックケミコンの色違いは何とかしたい。



黒字=設計値、緑字赤字=実測値


→ 測定結果と試聴