EL34/6CA7・KT88・6L6GC 差替式プッシュプルアンプ






Prologue

迷いに迷ってやっと完成したアンプ

やっと完成しました。このアンプを計画したのは2007年6月が最初で、色々あって完成したのが2009年10月です。

当初は過去にあったプッシュプルアンプを数台解体し、気が付いてみたらムラード型カソード結合の位相反転を採用したアンプが無くなっていて、はて?どのような音がしたっけ?と言うことで、思い出すために作ることにしたものです。

はじめは手元にあるEL34/6CA7をUL接続で手っ取り早く作って・・・と思っていたのですが、計画中に本業の方が忙しくなってしまい、数ヶ月経つうちに、どうせ作るなら・・と考えが変わってしまいました。



 

次に思い立ったのは、そう言えば部屋のオーディオ環境を見渡してみるとハイパワーアンプが無い・・・と言うことでパワー管を数十年眠っているKT88に変更し、大出力アンプを・・・と計画したところ、再度本業に時間を取られてしまい、数ヶ月の作業中断。

次にまた計画再開したころには高出力用のパワートランス・タンゴのMS-380Dを使った回路設計に入りましたが、そう言えば昔、KT88は一部グリッド電流が流れやすく弱いものが出回っており、手元にある数本がそれに該当していたことを思い出し他のアンプでテスト。するととても100Wのアンプは望めないと判断し、再度計画断念。

またまた方針変更を余儀なくされ、次に考えたのが、どうせまた考えが変わるくらいなら程々の出力で色々なパワー管に対応できるようにしようと、フレキシブルなアンプにすることをベースにしたのが完成したこのアンプです。

→ 設計編