6Z-P1は超3結のパールのものを抜いてきて使用。 6Z-P1の代表規格
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ラジオの定番・6Z-P1まずは簡単に6Z-P1のスペックをおさらいしておきます。代表的な規格は左表の通りですが、昭和のあるあるで東芝と日立で最大定格が違いました。 ま、それは出力を追うワケでもなく、余裕を見た数値で設計すれば良いことなので重要ではありません。 実際にはプレートとスクリーングリッドのB電圧を別々に用意して使っていた例は、ラジオでもほとんどありませんでしたので、実質最大プレート電圧は180V以内で使用することが一般的でした。 そのため出力は1W以内です。もしこれより出力が欲しいラジオではUZ-42を使っていました。 もっともオーディオアンプで使おうと思ったら、気になるのはそこではなく、プレート内部抵抗が130kΩ、負荷抵抗も12kΩと高い点や、定格出力時の歪率も8%と多いあたりです。 そのあたりが気になって電子工作マガジンでは内部抵抗が等価的に低くできる超3結回路にしました。 しかしフツーの6Z-P1アンプをオーディオ製品につなげて聴いたことがないので、本当に通常のCR結合ではダメなのか、フツーの回路のアンプも作って音も聴いておく必要があります。 雑誌の性格上、詳しい説明は省いて製作に重点を置いた内容としていますので、規格表等は載せておらず、紙面の都合上、説明も足りないと思いますので補間する意味も含めて、本機を作ってみました。 本機のリア。3球が並んでいいますがリアです。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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本機の回路通常の回路ではダメなのか検証する答え合わせアンプですから、とくに説明するところもないフツーのCR結合・2段アンプです。但し比較するために作るのですから、定数やパーツなど、音質低下にならないよう最大限努力はします。 完全ノーマルな組み合わせで比較したいので、前段は6Z-DH3A、整流管は12Fを使います。 NFBは元々歪みの多い球なので10dB前後を予定しています。 ひとつ特記することとしたら、NF量に関係なく30kHz近辺のピークが大きく、大きめの微分補正を入れています。ひょっとしたら使用したOPT・T-1200Rの特性なのかも知れません。 使用パーツと組立てシャーシーはむかーし作ったラジオを改造して使うので、必然的に電源トランスはそのままSELのSM-25になります。このトランス、B電流容量が計算上少し足りませんが、当時の並四ラジオ用と言うことで販売していたので、たぶん大丈夫です。 でもヘンなハナシで、おそらくST管並四ラジオ用だと思われます。理由は整流管用の5V巻線が0.5Aしかなく、これに該当するのは12Fとその傍熱タイプの12FKだけで、小さな5M-K9でも0.6A必要なのでMT管ラジオは考えにくく、12Fの改良版である、80BK、80HKなども電流が足りません。 つまり本機のような構成での使用を想定していると思われますが、そうするとB電流が足りないんです。ま、使ってみて熱くならないので、B電流表記の35mAはDC表示だと思うことにしました。 出力トランスはラジオ用の小さなモノが付いていたので、さすがにこれではマトモな音は出ないだろうと言うことで、一度組み上げた6Z-P1超3結アンプから東栄変成器のT-1200Rを外してセットしました。 チョークコイルは元々ラジオなので付いておらず、こちらも手持ちの春日無線・KAC-283を内蔵させました。 実験アンプなので新品パーツは一切購入せず、手持ち品だけなので、抵抗は不必要にW数の大きいモノだったり合成抵抗にしたり、リード線は長いまま配線しています。 |
JRCの6Z-DH3Aとエレバムの12F。ラジオではだいたい一緒に使われていた。 改造前の3球ラジオのリア。これを利用したためリアに3球が並んでいます。左側の高周波管はNECの6C6。 こちらが改造前の3球ラジオのフロントパネル。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
黒字=設計値、緑字=実測値 表記のない抵抗は1/4W。実際には手持ち品流用のためやたらW数のデッカイ抵抗などを使っている。設計値と実測値の電圧にかなり差があるが、滅多にやらない12Fの半波整流の出力電圧を見誤ったため。この程度の差異は問題なかったためそのまま。 試作機なのでたまにはイイカゲンな配線をしている。シールド線も在庫の長さがギリギリだった。でも性能に響くので配置とアースラインだけは一応気を使っている。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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