オーディオ専科 2A3シングルアンプのレストア





Prologue

何年も前にジャンク品として入手したオーディオ専科の2A3シングルステレオアンプを修理・改造しました。

このアンプを最初に見たのは1970年代に雑誌記事(初歩のラジオだったか)でした。
ステンレスシャーシーに7本ものST管が載った姿は当時格好良く見えたものです。

このアンプの特徴は当時すごいと言われ始めたSRPPによるドライブ回路を採用していたところです。

今では多くの製品で採用されているSRPPですが、通常は球の本数が増えてしまうため、12AX7などの複合管を使うのが普通です。


 

しかしオーディオ専科ではそうはせず、6Z-DH3Aを片チャンネル2本を使ったデザインに「粋」を感じます。

2A3-SRPPシリーズはその時々で入手できるパーツで良いものを使うためのマイナーチェンジを繰り返しているロングセラーモデルです。

現在のモデルではグリッドチョークを使用したり、ハンマートーン塗装のアルミシャーシーやISOのトランスなど、初期モデルとはだいぶ変わっています。

当アンプは初期モデルで、LUXのトランスやステンレスシャーシーなど、もっとも時代を感じるデザインですが、現在でも通用する性能を誇っています。

→ レストア内容