UZ-42 シングルアンプ






Prologue

UZ-42を4本ほど持っていたのでアンプを作って見ようかと、軽い気持ちで始めたのがこのアンプです。

ヨンニーとの出会いはかれこれ30年ほど前、友人に誘われて埼玉の粗大ゴミ広場に真空管を探しに行った時のことでした。

当時は真空管なんてゴロゴロ捨てられていたものです。ST管やGT管を50本ほど拾い、その中にマツダの42、エレバムの42、DONの42が各1本づつありました。

その3年後、秋葉原のジャンク屋でナショナルの42を見つけ、店主に値段を聞いてみると、パッケージを見て「うーん、定価430円って書いてあるから300円でいいや!」w(゚o゚)wオォー拾いモノ〜

なんとラッキーなこと。既に当時でも4,000円くらいの値打ちモノだったんですが、店主は知らなかったようです。
 

出所を聞いて見ると倉庫の片隅に眠っていたモノを見つけて並べたとのこと。ゲッターの大きさ、ピンの光具合、どう見ても新品に近い状態でした。

と、そこまでは良かったのですが、結局使わずじまい、自作からも遠ざかっていたこともあり、ふとした時にパーツ箱の片隅からこの42計4本を見つけ30年ぶりに当時を思い出して使ってみたくなりました。

どうせ作るからには常用出来るような満足のいくものと思い、真剣に取り組んでみました。

ヨンニーと言う球はその昔、電蓄やラジオに大量に使われたこともあって多く出回っており、気安く使う球として安くアンプを作る方がほとんどです。そのため音質については大した評価を見たことが無いのが残念です。

この軽い気持ちで始めたヨンニーアンプ、まさか泥沼になるとはこの時は思いませんでした。


→ 設計編