LUXKIT KMQ60のレストア






Prologue

以前、不動品のジャンクとして入手してあったラックスのKMQ60を、やっと修理しました。

KMQ60は1970年代の代表的なウィリアムソンアンプの典型的回路で、パワー管の50CA10の評判とともに人気のアンプでした。

当時私は管球アンプは自作するもの、と思っていましたのでキット製品を買おうと言う発想はなく、ラックスキット製品で買ったものと言えば、トランジスタ式のDCアンプA802やスピーカーシステムA835、SS-1などで、今思えばマイナーな製品ばかりです。


 

ここへ来て当時メジャーだったラックスの管球アンプの音を聞いてみたくなり、今回のレストアとなりました。

このアンプ、音は良いがトラブルの多さでも有名で、当時スペック重視の設計思想、真空管は消耗品扱いだったことが良く解ります。

しかし現在は生産されていない真空管、トランス類の扱いは大事に、と言うのが定着してきており、このアンプもオリジナルの思想は大事にしつつも労りの手を加えることにしました。

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