穴開けが終わり、塗装と文字印刷をしたところ。ヒータートランスを電源トランスに交換できるよう、予め大きめの穴を開けている。 TANGOの銘板と松下のブロックケミコンが逆なのはご愛敬(^o^;)アセアセ サブシャーシーを使用して強度もアップ。改造してφ35mmのケミコンを搭載した時のことを考えて、右手前にRの切り込みを入れている。 |
使用パーツ 球は前作から移行したものです。16A8は印刷が薄くなっていますが4本とも松下のものでエミッションは寿命まであと1/3と言ったところでしょうか。この16A8はチューブチェッカーが対応していないため、アダプターを自作してエミッション測定をしました。 整流管は12R-K19ですが、10本以上あるうち特性の近いものを選んで使用しました。ほとんどが印刷が消えていてメーカーは不明ですが、うっすら読めるものはゼネラル、TEN、NECなど色々です。プレート形状などすべてまったく同じ形をしており、ひょっとしてOEM供給されていたかも知れません。 シャーシーはボンネット付きの鈴蘭堂SU-5を新規購入しました。小さいサイズのアンプ製作は久しぶりですが軽くて楽です。 カップリングコンデンサーは安くて音が良いので結構気に入ってるシズキのポリエステルフィルムを、ケミコンや酸化金属被膜抵抗なども新規購入しました。 ブロックケミコン2本は保管してあった松下の中古で、容量は表記100μFに対して実測122μFと大丈夫でしたが見た目が汚れてみすぼらしかったのでシルバーに塗装しちゃいました。 アウトプットトランスはタンゴのU15-8、チョークトランスは前作でいいかげんな使い方をしていたものから変更し、ラックスの4105を並列接続で1.25Hとして使いました。 Layout 前作のリファインなので似たようなレイアウトとしました。 今回は電源部が実験的な意味合いもあり、万が一うまく行かなかった時のことを考えて、ヒータートランスの変わりにノグチのPMC-190Mを搭載できるようスペースと穴サイズを大きめにとってあります。これでいつでも通常の両波整流に変更できます。 ブロックケミコンもマイナーなφ29mmの松下の中古を使っていますので、これもダメになった時のことを考え、穴の拡大さえすれば通常のφ35mmのものに変更できるようスペースを考えました。 ネオンは固定が難しいのでユニバーサル基板を使っています。 デザインも重視していますので、サブシャーシー2枚を使いDCバランス用のバリオームは先だけシャーシーから見えるようにし、上からマイナスドライバーで廻せるようにしました。 同時にテストポイントを付け、テスター棒が差し込めますので、シャーシーをひっくり返して開けなくてもDCバランスの調整がいつでもできます。 このシャーシーは少々薄い1.2mm厚のアルミですのでサブシャーシーは強度を上げるためにも有効でした。 チョークコイルは端子がむきだしで危ないので、ケミコンの影に隠して端子が触れられないようにしました。アウトプットトランスも同様で電圧の高い1次側は内側にして触れないようにします。 配線作業中に思ったことがあります。6BM8(16A8)は初心者向けと言われている球ですが、そんなことはありません。MT管で小さい上、複合管のためソケット廻りの配線が相当混み合います。むしろ2A3や300Bのような球の方がよほど配線作業が楽で初心者向けだと思います。 |
→測定結果と試聴 |