↑トップパネルはアルミ板を折り曲げて加工、塗装した。 ↑アンダーパネルもアルミ板を折り曲げ、今回は実験機なのでパンチング板などを使わず放熱孔を多く開けた。 ↑バイアス調整部は10回転のポテンショメーター4つを中心に基板に配置し、リアパネルからマイナスドライバーで調整できるようにした。 ↑リアの様子。ACインレットはいつもの上下逆に付けているが、これは内部のノイズフィルター基板が当たるため。バイアス調整の多回転トリマーは間違わないように目立つ表示を貼っている。 |
使用パーツ25E5は多くの本数を在庫しており、東芝、松下、NEC、日立などの国産品からペア取りして使っています。 実験機なのでほとんど手元にあるパーツを使い、買ったのは大容量のケミコンくらいでしょうか。 そのケミコンですが、コストダウンのために低圧(80V)大容量のものを直列接続して使っています。また、バラツキで上下ケミコンに掛かる電圧が大きく違うと耐圧をオーバーしてしまいますので、ブリーダー抵抗を並列に入れています。この抵抗は電源オフ時の放電の役目も合わせ持っています。 AC-DCコンバーターユニットですが、だいぶ前に5個セットで安価に売られていたものを購入しておいたものです。小型軽量なのでヒーター用に重宝しました。 整流用のダイオードは本来は最近のSBDを使えば電圧低下が少なくて本機のような用途には良いのですが、手持品を優先するスタンスですので、古いメタルキャンパッケージのDS1Kなどを使用しています。 Layout今回は半導体が多いことやケミコンが基板用の短足タイプがほとんどなので、ユニバーサル基板を多用しています。 初段回路はFETのため入力バリオームごと小さな基板に載せ、AC-DCコンバーターも周辺回路と一緒に小さな基板に載せました。 電源部は大きな基板に全て載せ、ケミコンのみニョッキリシャーシー上部に出させています。 パワートランジスタは放熱する都合上、基板は使わずアルミ板にシリコングリスを塗って貼り付けています。 プレートキャップは1つの穴から4本とも出せばラクですが、そうするとどの25E5のものか解りづらくなって間違える可能性があるので4つバラバラに出しました。 他はいつも通りの作り方ですが、実験機なのでなるべくパーツが付け外ししやすいようにしています。 後から思ったことですが、実験機なのでしょっちゅう電圧を計ったりバイアスを変えたりするので、バイアス調整穴はフロントパネルに出せば良かったような気がします。 プレート電流測定用のスイッチと青いテストポイント(チップジャック)も、もう少し手前に出した方が良かったかも。とは後の祭りです。 |
→ 測定結果と試聴 |