↑ 左がグレープレート、右がブラックプレートの6RB11。 ↑ ドライバー管は6AU6、整流管は5AR4を使用。 ↑ 12GB3Aシングルと同じ市販のシャーシーを使用。サブパネルはアルミ板を折り曲げて自作。今回は作業しやすいように先に文字シールを貼った。 ↑ 底面も12GB3Aシングルと同じ手法でアルミパンチング板にした。 |
使用パーツ6RB11は15本ほど在庫があったのですが、全て東芝です。NECもあるらしいですが、私の手持ちにはありませんでした。日本独自の球ですので外国製はありません。 同じ東芝でも製造時期によってグレープレートとブラックプレートがあり、今回はエミッションの揃ったものを使ったため、混在しています。 6AU6は国産・舶来品等色々ありますが、エミッションを揃えて選んだ結果、東芝(うち1本はマツダ表示)3本、GE1本と言う結果になりました。 5AR4は在庫が松下と日立がありましたが、日立はセンターピンが折れていましたので、いずれ修復するとして、今回は松下の方を使いました。 出力トランスは手持ちの中から規模とUL接続端子が付いていると言う理由で、平田電機時代のタンゴCRD-5を使いました。電源トランスは前述したノグチトランスのPMC-190M、チョークコイルはラックスのC-1744です。 いつもながら中古のトランス類を使用しているので、全てきっちりサビを落とし、錆止めにサフェーサーを下塗り、再塗装をしました。 TANGOやLUXのトップエンブレムも磨いたのでキレイです。 Layout今回はMT管なのでシャーシーが小さくでき、12GB3Aシングル弐号機で使った富士シャーシーのFL-9Rと言う市販のシャーシーを再度使うことにしました。 但し1mm厚のアルミなので強度的には厳しく、今回のトランス重量に耐えられないと判断したため、1.5mm厚のアルミ板を折り曲げたサブパネルを内蔵させました。この方がビス類を隠せますので見た目もスッキリします。 サブパネルを使う都合上、オーソドックスなレイアウトにします。電源トランスを前に出したのはサブパネルの固定のためと、重量バランスが良くなるためです。 QUAD2型回路のせいでCR類が小さくて済み、シャーシーが小さい割には内部に余裕があります。 6RB11のカソードバイアス部は微調整のサーメットトリマーが基板用の短足のため、どうせならとユニバーサル基板に近辺のパーツをまとめて搭載しました。 ところが調整時、動作不良に悩まされて久しぶりに苦労しましたが、原因は新古品のケミコンの漏れ電流と判明し、小さいモノに変更したため、基板のサイズがムダになってしまいました。 このような時、基板はいちいちある程度の配線を外さないといけないので面倒くさいです。ラグ板なら一発で交換できますので、改めてメンテナンス性が良いと感じました。 ↑ インピーダンス切り替えはスイッチで行う。本当は接点を減らした方が音質には良いのでSP端子を増やした方が良いのだが、小さいアンプではスペースが少ないので。 |
→ 測定結果と試聴 |