GU-50 / FU-50プッシュプルアンプ





珍しいソビエト球と中国球

ここ数年、新型コロナやロシアのウクライナ侵攻のせいでパーツ価格が跳ね上がったことは他のアンプのページでも書きましたが、物価高騰にあらがってハイパワーアンプをローコストで作れないか考えているうちに実態となったのが本機です。

球やパーツ自体は数年前から買い集めてあったので、実際には6万円ちょっとしか使っていませんが、現在(2025年春位)でも10万円以内でできますん!(かな?)

私はどちらかと言うと大昔から買い集めた大量の真空管をすべて使うつもりでアンプを作っているので、新たに真空管を買うことはほとんどなく、球屋さんにはありがたくないマニアです。でも面白そうな球があれば、たまに買ったりします。

ところで私は中国球をあまり持っていません。毛嫌いしているワケではなく、たまたま中国から盛んに輸入されるようになった頃、他のことにうつつを抜かしていて管球アンプの自作から離れていたために買っていなかったせいです。

 

 

従って作りが今ひとつと言われた時代の球を知らず、良くなった最近の球しか使ったことがないため印象は悪くなく、ロシア球もしかりです。

GU-50やFU-50はその中のひとつで、形の面白さに興味をいだき、大変安かったことも相まって5年位前に買ったのがキッカケで、いつかはアンプを作るつもりでいました。

しかしこちらもOTLの時に考えていた6C33C-Bと同じ・ソ連球と言うことで、戦争勃発後から使用を躊躇していました。

なんだか映画やドラマが演者1人の不祥事でお蔵入りになってしまうようで、他の人には責任はないのに・・・と言うのと同じだと思い、軍用管と言えども真空管に罪はなく、元はドイツのLS-50だし中国のGU-50もあるし、使ってもいいか、と進めることにしました。

→ 設計編