UZ-42 シングルアンプ・久々の改造4 2025年1月追記




接点リングがまだら色。黒いのはカーボンのようだがどうもグリスが固まった模様。




カーボンは割とキレイでしたが接点部分にカーボンとグリスの混合物が固まって真っ黒。(赤四角部分)
もう片方のチャンネル部分も分解清掃した。


 

ガリ取り


早いもので本機を製作してから22年以上も経っており、最近だいぶボリュームのガリがひどくなり、修理する必要がでてきました。

以前はガリが出てきたらバリオームは消耗品と考えて交換していたのですが、最近どうも秋葉原で売っているバリオームの品質が低下しており、新品でも最初からガリが少し感じられるため、こちらも12GB7/25E5プッシュプルと同じで、自分で分解清掃することにしました。

ただ、本機に使用しているバリオームは国産の2連Gカーブと言う特殊なもので、数十年も使っていたので、わりと持った方だと思います。

分解してみると今回はカーボン部分はキレイで、カーボンではない金属接点の部分がガリの原因のようでした。

綿棒に接点復活剤をつけて念入りに拭き取り、接点がピカピカにして組み立て、完全にガリが消えました。


● ● ●


スピーカーインピーダンススイッチ追加


スピーカーを変えるたびにハンダ付けでスピーカーインピーダンスを変えるのも面倒なので、切替スイッチを追加しました。

やっぱり瞬時にインピーダンスが選べないと不便で6GB3A〜12GB7シングル(初号機)12GB7/25E5プッシュプルなど他のアンプも結局ほとんど後からスイッチの追加改造をしています。

今後製作するアンプは全て最初から複数のインピーダンスの出力端子を付けるか、スイッチを付けることになるでしょう。

スイッチは間違えて触れにくいショートレバーのものを使い、スペースがないので左右スピーカー端子の間に穴をあけて取り付けました。

ショートレバーのトグルスイッチは他機種で使って気に入ったため、最近は予め買いだめしてあります。

4Ωと8Ωのシールを作って表示も追加しています。

 

4Ω/8Ωのスピーカーインピーダンス切替のトグルスイッチを狭いスピーカー端子の間に追加。




後ろから見るとこんな感じ。


● ● ●


NFB量変更


現状でも音も良く安定動作しているので、とくに問題ないのですが、何本も42を挿し換えて使っていると、ゲッタの薄いかなり劣化した球ではボソボソノイズが出ていました。

本機は劣化した球も寿命まで使い切ることを目的にしているため、そのような球でも安定動作させるべく、NFB量を少し減らすことにしました。

これにより高域のピークも低くなったため、微分補正のコンデンサーも撤去しました。
 

 


だいぶ変わってきたので回路図を再度掲載しました。

元のNFB量が-13dBあったものを-9dB程度にしましたので、特性はだいぶ変わっていると思いますが、電圧・電流のみ異常がないか健康診断のつもりで計測しました。

L-chは寿命近いマツダの42で測定したので、だいぶ電流が流れなくなってきています。

しばらく試聴し、気が向いたら他の特性も色々計測してみようかと思います。

改造後の回路図

以前表示の回路から変更した部分は赤字にしている。またまた記録し忘れていたようで、電源オフ後のケミコン放電用に220kΩの抵抗が追加されていた。いつ追加したんだろう・・・

← トップページに戻る